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肝機能と糖鎖

肝機能障害の慢性肝炎から肝硬変、肝癌に至るまでに特異的に産生される糖鎖や糖鎖を使用して肝癌を診断したり肝臓の病気を治す研究がすすめられています。

肝機能と糖鎖肝癌に至るプロセス

肝癌は国内の男性の癌死の3位、女性の4位に位置していますが、その他の癌との決定的な違いは、多くの肝癌は慢性の肝疾患から発症することです。

肝臓の病気は慢性肝炎から徐々に進行し、肝硬変になります。段階を追って正常な柔らかい肝臓の状態をF0、硬い状態(肝硬変)になるに従ってF4までの5段階で評価します。
発癌率は慢性肝炎(F1~3)になると1年以内で2%前後ですが、肝硬変(F4)になると7%位まで上昇します。

肝癌の診断法として、最も多いのが超音波検査(エコー検査)、次にCTやMRI検査、この他に腫瘍マーカーが用いられますが、最終診断として生検や血管造影検査が行われています
肝癌の腫瘍マーカーとしてはAFPが頻用されています。

AFPは胎児の血清中に存在するタンパク質で出生後はなくなりますが肝癌になると増加します。しかしこのAFPは慢性肝炎や肝硬変でも上昇しますので信頼度に問題があります。

肝機能と糖鎖肝癌診断に用いられる糖鎖マーカー(AFP-L3)

AFPは前記のように問題がありますので、AFP-L3が用いられます。AFP-L3はAFPに1本ある糖鎖にフコースが結合したフコシル化AFPで肝臓に特異的に発現します。AFP-L3はAFPを産生する肝癌の約60%、肝硬変では約90%の特異度を示し信頼度が高くなっています。(書籍「検査値のみかた」より 新潟大学消化器内科 青柳教授)

肝機能と糖鎖糖鎖マーカー(AFP-L3)発現のメカニズム

肝癌でAFP-L3が発言するメカニズムには

  1. フコース転移酵素(Fut8)
  2. ドナー基質であるGDP-フコース
  3. フコシル化タンパク質を胆汁中に運ぶタンパク質の異常

という3つが考えられます。特に運搬するタンパク質に異常があるとAFP-L3は胆汁中に分泌されないで血液中に漏出し肝癌に特異的な糖鎖マーカーが見つかります。

肝機能と糖鎖糖鎖を用いた肝臓の治療

毎年約4万人の人が肝臓の病気で亡くなり、その約10%つまり4000人は肝移植で対応出来ると言われていますが、現実にはドナー不足のため充分には実施されていません。

肝臓の再生医療の主役となる肝幹細胞は骨髄、胎児肝、成人肝、障害肝にありますが、肝幹細胞を簡便に分離する方法はまだ確立していません。

そこで、糖鎖を用いて肝幹細胞を分離する方法を確立するためにラットを用いた移植実験を行いました。結果、組織学的及び血清酵素学的に肝炎治療の促進効果が認められました。(大阪大学大学院医学系研究科 三善先生)

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