アレルギー疾患と糖鎖
アレルギー疾患で特に子供に多く発症しているのが、アトピー性皮膚炎と気管支ぜんそくです。両者ともこの20数年間で激増しています。さらに近年の傾向として、社会生活に支障をきたすほど重く難治度の高い患者が増えています。
アレルギー疾患の治癒反応としての症状
アレルギー疾患におけるアレルギー症状はそもそも抗原や異物を排泄するために発生しています。例えば、アトピー性皮膚炎などでは抗原が入ってくると、その部分の血流を増やし、抗原を薄めるように反応します。
気管支ぜんそくでは急いで気管を閉じて抗原をシャットアウトするために強い息で吐き出そうと反応します。これらの症状は不快ですが、抗原の侵入を阻止する治癒反応であると理解しないと問題の解決は見えてきません。
アレルギー疾患の根本的な原因
アレルギー疾患(ex.アトピー性皮膚炎、気管支ぜんそく、花粉症)が近年すごい勢いで増えていますが、一般的にはその根本原因が不明で、根治する方法も確立していません。
しかし、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが崩れて副交感神経優位つまりリンパ球過剰状態の継続によって、特に色白の子供に多く発症していることは明らかです。
副交感神経優位になる要因
主な要因として
- 少子化のせいもあり出産時から子供に至れり尽くせり手をかけることによる過保護
- 生活水準の上昇によって食事内容が非常に豊かになっている
- 外で遊んで体を動かしたり、紫外線を浴びることによる交感神経の緊張度が弱く、
生活にメリハリがなくなっている - 妊娠中の妊婦の冷たい飲み物と甘い物の摂り過ぎ
- 炭酸飲料の飲み過ぎによるリラックスが常態化している
アレルギーと糖鎖は続きで説明します。
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