糖鎖とは
あなたは「糖鎖(とうさ)」をご存じですか。まだ「糖鎖」は聞き慣れないキーワードかもしれません。人間の体は水分を除けば、ほとんどタンパク質で出来ています。あなたの筋肉、皮膚、髪の毛、爪、骨などなど。その大事なタンパク質の品質管理をしているの が「糖鎖」です。それでは「糖鎖とは」何か詳しく見ていきます。
糖鎖とは
糖鎖とは生命鎖を形成する生命情報分子で、ヒトの場合は、グルコースなど約10種類の単糖から構成される樹状分子です。単独で存在することもありますが、多くの場合、タンパク質や脂質に結合した複合糖質(糖タンパク質、糖脂質、プロテオグリカン)として存在します。細胞表面に存在し、細胞の性質を表す「細胞の顔や衣装」とも呼ばれます。また、体液中では分泌タンパク質として存在しています。
複合糖質の糖鎖を構成する単糖の種類
グルコース、ガラクトース、マンノース、フコース、キシロース、N-アセチルグルコサミン、N-アセチルガラクトサミン、N-アセチルノイラミン酸(シアル酸)、グルクロン酸、イズロン酸の10種類があります。
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