癌と糖鎖
発癌の主な原因
長寿社会を迎えたこともあり、現在では癌は男性の2人に1人、女性の3人に1人の割合で発症しています。同じような生活をしていても、癌になる人、ならない人、癌になっても初期レベルから進行しない人、進行して末期レベルに至り命を落とす人がいます。
また、発症部位も人によって異なっています。以前より、癌の主な原因として発癌物質の体内への侵入が挙げられています。しかし、癌患者を冷静に考察すると、生活習慣の乱れによる精神的・身体的ストレスが主因と考えられ、癌は、全身病、慢性病、免疫病、心病、冷え病という特徴を持っています。
西洋医学における癌治療3大療法
免疫抑制の極限で発症する癌に対する治療法として西洋医学では「1.手術療法 2.抗癌剤療法 3.放射線療法」がありますが、どの方法も程度の差はあっても、すでに免疫力が低下している患者の免疫力を更に低下させますので、治癒した様に見えても1~2年すると再発することが多いのが現実です(残念ながら癌の縮小は必ずしも癌治癒にはならない)。
癌治療3大療法の限定的利用
- 手術療法
癌が小さく転移していないか、もしくは転移していないと考える場合の治療法。
また、癌が他の臓器や血管を圧迫している場合にも実施。
- 抗癌剤療法
低用量法でリンパ球(免疫力)を増加出来る場合の治療法。
比較的効果が期待できる場合、 具体的には「白血病、悪性リンパ腫、絨毛上皮癌、睾丸腫瘍、卵巣など(癌の20%程度)」に限定して実施。
- 放射線療法
脳腫瘍における圧迫症状(ex.痙攣、失明、言語障害)を軽減する為の治療法。
圧迫症状がなくなればやめる。
骨転移における痛み止め、食道癌における通管目的に限定して実施。
目的が達成されればやめる。
癌の治療反応に対する理解
癌治療で、リンパ球が癌と戦うと必ず炎症反応が起こり、発熱、痛み、下痢などの不快を伴います。また肺癌は咳、大腸癌は血便、膀胱癌は血尿が出たりします。そこで消炎鎮痛剤、解熱剤、ステロイド剤を使用すると、癌の根本的治療の観点からは逆効果になります。更に、癌が自然退縮する治癒反応がはじまると1週間前後、寝込む程の症状が続くことがありますが、その後リンパ球が増えて癌が退縮しますので過度な心配はいりません。
癌と転移は続きで説明します。