発達障害と糖鎖の続きです。
学習障害とは
学習障害(LD:Learning Disorders or Disabilities)とは、全般的な知的発達に遅れはないが、読み書き能力や計算力などの特定の能力を学んだり発揮することに著しい困難がある発達障害です。
小児期における読み書きなどにおける特異的な障害は発達性ディスレクシアとして知られています。これは、知的な遅れや視聴覚障害がなく、本人の努力や充分な学習歴があるにも係わらず、知的能力から期待される読字能力や書字能力が著しい状態をいいます。
注意欠陥多動性障害とは
注意欠陥多動性障害(AD/HD:Attention-Deficit/Hyperactivity Disorders)とは、「1.不注意、2.多動性、3.衝動性」の3つを主な特徴として有する発達障害で、通常は7歳以前に現れます。
注意欠陥多動性障害を有する子供の脳では前頭葉や線条体と呼ばれる部位での脳内伝達物質ドーパミンの機能障害が想定され、遺伝的要因も関連していると考えられています。
その他の発達障害
前記3つのタイプ以外にもトウレット症候群が知られています。
トウレット症候群は、多動性の運動チック(ex.まばたき、首振り、顔しかめ)と1つ以上の音声チック(ex.咳払い、叫び声、鼻すすり)が長期間に渡って続くチック障害をいいます。チック症とはピクピクとしたまばたきなど素早い動きが本人の意思とは関係なく繰り返しおきる症状をいいます。